
「シェアハウス」と聞くと、「アカの他人と住むんでしょ?大変そう」とか、「価値観も生活リズムも違う人がいたら面倒くさそう」とか思う人がいる。
あなたもシェアハウスに悪いイメージを持っていないだろうか?
会社勤めやアルバイトを経験している人なら、「大変そう」「面倒くさそう」と強く思えてしまうかもしれないが、住んだ後、「意外と快適だった」と思う人もいる。
シェアハウスに住んでいる人みんなが「厄介な人」というわけではないし、日本語を話せる親切な外国人もいるからだ。
それにシェアハウス暮らしには数々のメリットがある。
「手軽に他人と生活できる」も、魅力の一つと言える。
アカの他人との生活からは本当にたくさんのものが学べる。
初対面の人に対する適切な挨拶。
他人を不快な気持ちにさせる言動。
衣類乾燥機や洗濯機の掃除の仕方に、世代が異なる人と親しく付き合う方法など。
他人と生活していると学べる。
親族ではない人が身近な場所に何人もいて、お手本になってくれる人もいる環境を、シェアハウスは提供してくれるから、実に多くの物を学べてしまう。
ただ住み、謙虚にしているだけで学べる。
しかもシェアハウスの生活費は大抵、一人暮らしよりお安い。
実に手軽に共同生活を経験できる。
それに意外な事実に気付けるときもある。
例えば自分はアレルギーとは無縁で、周囲にアレルギー体質の人などいない。アレルギーの厄介さを語る人は遠くにいる人だけ。
そんな環境で育ち、そのまま一人暮らしに突入した人の場合、きっと「引っ越し祝いや誕生日の贈り物として食べ物を選ぶと、苦い顔をされる場合がある」と気付ける。
数々の食べ物にアレルギー反応が出る人間にとって、食べ物が詰まったプレゼントは全く嬉しくない1。
また「私は忙しいから共有部や共有設備の清掃なんてロクにしてないけど、室内も設備もいつもキレイ。嬉しい!」と思っている人の場合、ふいに「他の入居者が自分の代わりにタダで掃除してくれていただけ」と気付ける。
シェアハウスは何かを学べるだけではない。意外な事実に気付けるときもあるのだ。
学生も社会人もシェアハウス内で行われる共同生活を通して、数々の気付きに恵まれ、貴重な知識や教訓を得られる。
だから「一人暮らし最高!」と考え、家ではゴロゴロしているだけの人と、シェアハウス暮らしの人とでは、一年程度で大きな差がつく場合もある。
これまで他人と生活した経験がない人は、恋人や配偶者と共同生活をする前に、一度、シェアハウス暮らしをしてみてはいかがだろうか。
一年程度で、「シェアハウス暮らしを通して色々な知識、教訓、気づきを得られた。今なら大事な人と上手く共存できそう」と思えるようになるかもしれない。
【注記】
- 例えば私。卵にアレルギー反応が出るので、ケーキのような洋菓子を差し出されても嬉しくない。嬉しくないのだが、洋菓子は世間では「無難で手軽な贈り物」と考えられているので差し出される機会が多い。
私は受け取りを拒否できる場合、理由を告げて、やんわり拒否している。
拒否できなかった場合は、贈り主には内緒で他の人に譲ったり、役所の窓口に持って行ったりしている。
フードドライブ活動に参加している金沢市の第二本庁舎には大変お世話になった。
千葉県のシェアハウスに引っ越してからはスーパーの「食品寄付ボックス」に、お世話になっている。本当に有り難いサービス。贈り物を捨てずにすむ。 ↩︎
参考サイト:
「シェアハウスのメリット・デメリット。快適な暮らしのポイントは?」
https://www.ur-net.go.jp/chintai/college/202103/000632.html(令和6年9月5日 閲覧)