
一軒家やマンションに住んでいると様々な問題・アクシデントに見舞われる。
この点はシェアハウスも同じ。応募者が殺到する優良シェアハウスに住んでいる者も、ふいに嫌な出来事に直面させられる。
ただとても嫌な出来事に遭遇するハメになる男女もいるもので、この記事ではシェアハウス内で起きた悲劇の中でも、特に悲惨なものを紹介していく。
引用元はいずれも事故情報データバンクシステムで、提供者は国民生活センター1。
つまり信憑性が非常に高い例のうちでも、とても悲惨な物を3つ、ピックアップしてお伝えする。
現在、シェアハウスへの入居を考えているのなら、ぜひ目を通してほしい。
格安物件を探している人や、内見・担当者とのやり取りを軽視している男女は必見だ。
目次
シェアハウス内で起きた悲劇の実例
トイレットペーパーが切れた、トイレが詰まったといったアクシデントは、あなたも経験があるかもしれない。
ただ上記の例より、はるかに悲惨なトラブルに遭遇した人たちがいるもので・・・・
実例①
以下は2024年2月に国民生活センターに持ち込まれた相談内容。
シェアハウスに住んでいる。家主が共同部分のメンテナンスをしないため、アレルギーを発症した。違約金を支払いたくない。
出典:事故情報データバンクシステム「事故情報詳細」
https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/detail/481112?kind=1&menu=nolink(令和6年9月19日閲覧)
あなたがアレルギー体質ではない場合、この出来事を「悲劇」と紹介されもピンとこないかもしれない。
食べ物にアレルギー反応が出る私は、この相談者の辛さが良く分かる。
アレルギーは解けない呪いみたいなもので、発症すると、アレルゲンが金属にせよ食べ物にせよ、人生の難易度が急上昇する。
アレルギーは令和の今も、昔と変わらず、相当、厄介なものなのだと、あなたにも知っていてほしい。
実例②
お次は2021年7月に持ち込まれた相談内容。
シェアハウスの私の部屋は数週間前から雨漏りしていた。管理会社に申出たが一向に修理されず昨日天井が落ちた。補償を求めたい。
出典:事故情報データバンクシステム「事故情報詳細」
https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/detail/407205?kind=1&menu=nolink(令和6年9月19日閲覧)
天井が落ちてきた・・・・
運が悪ければ落ちてきた落下物(この場合は天井)に押しつぶされて死んでる。
実例③
最後は2021年2月に持ち込まれた相談内容。
もはや「一寸先は闇」と思える。
ちなみに高齢者賃貸住宅とは、この相談の場合、「高齢者向けシェアハウス」を指している。
高齢者賃貸住宅に入居した要介護者が当初の説明と異なり介護も生活補助もなく危険な状態に陥った。情報提供したい。
出典:事故情報データバンクシステム「事故情報詳細」
https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/accident/detail/396454?kind=1&menu=nolink(令和6年9月19日閲覧)
私の体験─天井から水が降ってきた!
あなたは上記の例を読んだとき、「嘘くさい。本当に天井が落ちたの?共用部が不潔なくらいでアレルギー体質になるものなの?高齢者向けシェアハウスに入居した人、担当者の説明を、ちゃんと聞いていなかったのでは?」と思っただろうか?
「愚かな人たちが、イタズラ目的で国民生活センターに嘘を持ち込んだ」と思えるだろうか?
私にはそうは思えない。上で紹介した人たちは、いずれも事実を語っていると思えてならない。
2020年代、私は金沢市の某格安マンションに住んでいて、ある日、ふいに天井から水が漏れてくるようになった。上の階の住人に問題があり、その住人と管理会社のせいで解決までに長い時間がかかった。
そんな経験を経ているので、上記のトラブルも起こり得るものと思えてならず、それゆえに「相談者たちは事実を語っている」とも思えてしまう。
悲劇を経験したくないのなら?
入居する前に管理員や運営者の質を見極めよう。
それに物件の内見を省略してはいけない。特に格安物件への入居を考えている方。必ず現地を訪れて、物件の室内外の状態を、しっかりと確認しよう。
入居前にすべきことをすれば、悲劇を経験する確率を大幅に減らせる。
なおシェアハウスに入居後、運悪く悲劇に遭遇してしまったなら、まずは自力で解決できるか否か、考えてみよう。「自分一人では無理」と思えてしまった場合、管理員や運営者に相談するといい。
彼らが役に立たなければ国民生活センターへの相談をおすすめする。
あなたが慎み深い人なら、あるいは照れ屋なら、相手が誰であれ相談は難しいかもしれない。でも我慢してはいけない。
我慢したせいで、あなたも体調を崩してしまうかもしれしない、ある日、ふいに天井が降ってくる可能性もあるからだ。
大惨事が起こる前に、必ず手を打とう。
【注記】
- 国民生活センターとは「独立行政法人」に属する組織。要は非営利団体のお役所みたいなもの。日本の消費者の保護や生活の質の底上げを目指している。
センターについて詳しく知りたい方は以下のサイトにアクセスを。
国民生活センター公式ホームページ
https://www.kokusen.go.jp/
国民生活センター作成「国民生活センターについて」
https://www.kokusen.go.jp/hello/pdf/mi-gyoumu_01.pdf
Matcher「独立行政法人と混同されがちな3種類の法人を理解しよう」
https://matcher.jp/dictionary/articles/490#h2_3 ↩︎
参考サイト:
事故情報データバンクシステム「事故情報を閲覧する」
https://www.jikojoho.caa.go.jp/ai-national/(令和6年9月19日 閲覧)