
どんな住まいにもメリットとデメリットの両方があるもので、シェアハウスも例外ではない。
この記事では入居を考えている人達のために、シェアハウスのメリットとデメリットの両方をお伝えしていくので、ぜひ目を通してほしい。
目次
デメリット
まずはデメリットから。
色々なサイトで語られているし、言及する著名人もいるので、聞いた覚えのあるデメリットが見つかるかもしれない。
- 相性が悪い物件に住んでしまうと悲惨
- 使いたいときに共有部や共有設備が使えないときがある
- 他の居住者が立てた物音で目が覚めるときがある
- 他の居住者が立てる物音やテレビの音がうるさいと辛い
- あなたが頑固者ならシェアメイトと衝突しがちに
- どれだけ共用部を清掃するかはもちろん、「清潔」に対する考え方も人それぞれ
- 「大人とは言えない、あまりに非常識な人」が同居人の中にいると、相当、辛い
- マイペースな人がいる物件に入居した場合も辛い
- 在宅仕事したいのにできない物件に入居したときも辛い
以下から順に説明していく。
①相性が悪い物件に住んでしまうと悲惨
今時のシェアハウスには「個性」とも、「特徴」とも言えるものがある。
そのため物件の個性と、あなたの性質が合わない場合、悲惨な目にあう。
例えば「静かに暮らしたい」と思っている人が、毎月、何度もイベントが行われる大規模なシェアハウスに住んでしまった場合がそうで、かなり辛い。
相性が良いシェアハウスに住みたいのなら、物件探しを気長に、慎重に行おう。
②使いたいときに共有部や共有設備が使えないときがある
「お風呂に入りたい!」と思えたときに、他の居住者が浴室を使っている場合もあれば、「洗濯したい!」と思えたときに、他の人に「ごめん、洗濯機、使ってる」と言われてしまう場合もある。
大規模な格安シェアハウスに入居した場合、あるいは共用設備、共有部を容赦なく使うシェアメイトがいた場合、度々、このような事態に直面する可能性が高い。
③他の居住者が立てた物音で目が覚めるときがある
格安物件の中にも、そこそこの家賃を設定しているシェアハウスの中にも、物音が隣の部屋によく通る要注意物件がある。
物音に敏感な人や、静かなシェアハウスに入居したいと思っている人は内見時、「シェアハウスの周辺はどの程度うるさいのか」、それに「シェアハウスはどの程度、物音が響くのか」を確認しておこう。
ただし静かすぎる物件も要注意物件と言える。
理由が知りたい場合、以下の記事に目を通してほしい。
【別記事】「静かなら良いってもんじゃない!シェアハウスと物音」
④他の居住者が立てる物音やテレビの音がうるさいと辛い
あなたが静かな環境を望む人なら、「読書に集中できない」とか、「仕事に没頭できない」とか思わされるだろう。
音に敏感な人は内見前に、住みたい物件の担当者に「自分は物音に敏感なタイプ。入居者の中に大きな物音を立てる人や、共有部で大音量で動画を観る人たちはいないだろうか?」と、尋ねると良いかもしれない。担当者はきちんと事実を伝えてくれるはずだ。
なお共有部にテレビがある場合、日中の夜や休日はテレビの音が部屋に入ってくるだろう。それはイヤな場合、共有部にテレビがない物件を選ぼう。
⑤あなたが頑固者ならシェアメイトと衝突しがちに
頑固な性質は悪いものではない。頑固な人は自分を貫ける人とも言えるから、「頑固さは捨てるべき」なんて誰にも言えない。
言えないのだが、頑固さは共同生活をしているとき、障害になるときがある。
頑固な人はしばしば、他の入居者の都合や気持ちより、自分の方針や希望を優先してしまう。そのせいで共同生活をしているときは周囲の人とぶつかりがちだ。シェアハウスの場合、入居者や管理員と衝突しがちとなる。
あなたが頑固で柔軟性も他の入居者と仲良くする気もゼロの場合、しょっちゅう衝突するハメになるだろう。
融通が利かない人は共同生活に向かない。
この点を、もう少し詳しく知りたい場合は以下の記事に目を通してほしい。
【別記事】シェアハウス暮らしが向かない人part②「頑固で柔軟性がない人」
⑥どれだけ共用部を清掃するかはもちろん、「清潔」に対する考え方も人それぞれ
人の集団の中には、毎回のように一人は、台所やトイレを汚してもロクに掃除しないタイプがいる。
そのせいで悩まされるハメになる場合がある。あなたが神経質な人、あるいは潔癖症なら・・・・
なお女性の中にも、成人して十年以上、経つ男女の中にも、ロクに共用部や共有物の掃除をしない人がいる。
秩序と清潔さが維持されている物件に入居したいなら、「私が入居を希望している物件は女性専用だから大丈夫ね」なんて思ってはいけない。
内見時に共有部や共有物がキレイな状態であるのか確かめておこう。台所も風呂もトイレもボロボロなら、入居者の中に要注意人物がいるのかもしれない。
あるいは運営者が無責任でケチなのかもしれない。自分の物件の管理・維持に、お金も時間もかけようとしないタイプなのかも1。
⑦「大人とは言えない、あまりに非常識な人」が同居人の中にいると、相当、辛い
人一倍、身勝手でロクに他人を気遣わない人や遠慮も知らない人、あるいは個室ですべきことを共用部で堂々する人なんかシェアメイトの中にいると、あなたが神経質な人なら、相当、悩むかもしれない。
生真面目な人も、共用部で寝る、長時間、浴室に居座るなどされると辛くなるものだ。
相手が「悪人ではないのだけれども、心に余裕がないために厄介な人になっているだけ」であれ、あなたが相手か変わるまで、心はモヤモヤし続ける。
神経質な人や「家にいるときまで、人間関係で悩みたくない」と強く考えている人は、入居までに他の入居者に関する情報も集めておこう。
⑧マイペースな人がいる物件に入居した場合も辛い
常識にこだわる人やせっかいな人はマイペースな人には悩まされる。
相手はあなたのペースを乱す人であったり、世間の常識に従わない人であったりするからだ。
一方、柔軟な人や寛大な男女はマイペースなシェアメイトとも仲良くなれるだろう。
シェアハウスでは他の入居者と仲良くなれると居心地の良さが急上昇する。
⑨在宅仕事したいのにできない物件に入居したときも辛い
シェアハウスの中には在宅仕事に向かない物件がある。
一日中うるさい物件とか、各部屋に設置されているコンセントがあまりに少なすぎる物件2とか。
リモートワーカーや自営業者が、そのような物件に入居した場合、かなり辛い。すぐに引っ越しを考えるハメになる場合もある。
入居を後悔したくないのなら、内見時に、自宅で仕事ができそうか否か、きちんと確かめよう。
デメリットが生まれるか否かは本人次第!
「シェアハウスのデメリット」と考えられているものの多くは自分が発生させている。
デメリットの根っこにはしばしば「物件探しと内見に手間ヒマをかけなかった」「同居人たちと仲良くしようとしない」と、いったものが潜んでいる。
他の居住者の生活、クセを気にしない人や、他者に積極的に話しかけて仲良くなれる人、それに「何事もお互い様」と考え、他人のミス・失敗を率先して埋められる人は、無法地帯のようなシェアハウスに入居しても有意義な日々を過ごせる。
メリット
シェアハウス住まいにはデメリットが多数ある。
同時にメリットも多数あり、以下のとおり。
- 初期費用が安い
- 審査がユルイ
- 光熱費を気にしなくていい
- 消耗品が無料
- 出費が減り安く住める
- 使える設備が多い
- 犯罪者に狙われにくく、安全度が高い
- 社交性が身につき、忍耐力が高まる
- 視野が広がる
- 恋人が見つかる可能性がある
以下から順に詳しく解説する。
①初期費用が安い
どこもだいたい10万円以内。「1ヶ月分の家賃+事務手数料」で済む物件もあれば、「1ヶ月分の家賃+保証金」を支払えば入居可のシェアハウスもある。
大抵の場合、マンションやアパートに、仲介会社を挟んで入居するよりお得。
②審査がユルイ
アパートやマンションの場合、入居前の審査に一週間以上かかる場合もあるが、シェアハウスの場合、大抵、審査は一日で終了する。
またマンションなどに入居を申し込んだ場合、入居契約を交わす前に源泉徴収票を求められたり、勤務先の詳細を尋ねられたりするが、シェアハウスの場合、勤務先の詳細は尋ねられない場合が多い。
手続きに必要な物といえば、せいぜい身分証と印鑑、あとは緊急連絡先だけの場合が少なくない。
このためアパートやマンションの賃貸契約を経験した人なら、「あれ?これでいいの?」と思うかもしれない。
③水道光熱費を気にしなくていい
水道光熱費(電気・ガス・水道代)が定額のシェアハウスでは、夏や冬にエアコンをガンガン使ってもお値段据え置き。
シェアハウスの水道光熱費について、もう少し知りたい人は以下の記事もどうぞ。
【別記事】
「電気代やガス代が気になってるなら?水道光熱費が定額のシェアハウスへ」
「燃料費の高騰がどうした!ガスや水道、電気の契約が不要なシェアハウスなら」
④消耗品が無料
シェアハウスの多くはトイレットペーパーやキッチンペーパーといった、いわゆる「消耗品」が無料。管理員なり運営者なりが用意してくれる。
一旦、自分で購入し、後で家賃から備品代を引いてもらう物件もある。
⑤出費が減り安く住める
「光熱費が定額で消耗品もWi-Fiも無料の物件」に住めば、それまで格安物件に住んでいたわけではない場合、大抵、出費が減る。
「これまで家賃・光熱費・消耗品・通信費の四つを合わせれば、毎月◯万円くらい飛んでいたのに、今では✕万円ですむ!」と思えるようになる。
⑥使える設備が多い
シェアハウスの多くは設備が充実している。無料で使える洗濯機、乾燥機、食洗機、掃除機、エアコンなどが設置されている。
現在、「共用部には何もないし、自分の部屋にも家電がほとんどない」なんて環境に住んでいる場合、シェアハウスの快適度の高さに驚くかもしれない。
⑦犯罪者に狙われにくく、安全度が高い
マンションで一人暮らししている女性の小部屋に比べれば、シェアハウスの安全度はかなり高い。
良くも悪くも複数の人間が住んでいるし、時々、管理員や清掃スタッフのような、入居者以外の人も出入りしているからだ。
このような、家人も人の出入りも多い家は犯罪者に狙われにくい。
おまけに地震のような予期せぬトラブルが起こったとき、近くに他の入居者がいればホッとできる。
ちなみにシェアハウスの中にはALSOKのような警備保障会社に加入している物件もあるので、少しでも安全度の高い家に住みたいのなら、加入済みの物件を狙おう。
なお安全度の高さについて、より詳しく知りたい場合はコチラの記事をどうぞ↓
【別記事】「安全度の高さもシェアハウスを勧める理由!なぜ泥棒に侵入されにくいのか」
⑧社交性が身につき、忍耐力が高まる
一つ屋根の下に様々な人が住んでいるので、あなたが人一倍、頑固で身勝手な人でもなければ、自然と人付き合いが上手くなるし、我慢強くもなる。
ちなみに積極的に共有部や共有物の掃除を行った場合、シェアメイトに重宝されたり、仲良くなれたりもするので、寂しがり屋や友人を見つけたい人はシェアハウスでお掃除好きの人になろう。
⑨視野が広がる
他の居住者と積極的に関われば世界が広がるから視野も勝手に広がる。
それに新しい知識が増える、新しい見方ができるようになる、といったメリットもシェアハウスにはあるので、哲学者や作家になりたい人にもシェアハウス暮らしを勧めたい。
※お勧めしている記事はコチラ↓
【別記事】「哲学に興味がある人や作家志望の人も!シェアハウス暮らしを勧める理由」
⑩恋人が見つかる可能性がある
異性も入居しているシェアハウスに潜り込み、積極的に異性の同居人に話しかけたなら、恋愛に発展する場合がある。
自分から共用部の掃除のような汚れ役をガンガン引き受け、周囲に笑顔を振りまいた場合、魅力が高まるので、シェアハウスはもちろん、職場や学校でもモテる人になれる。
メリットを活かせるか否かも自分次第
何事も結局は「自分次第」
消耗品が無料で共用設備も充実している格安物件に入居できても、同居人との接触を拒み、共用部の清掃をロクにしない場合、すぐに居心地の悪さを感じ始めるかもしれない。早々にシェアハウスを退去するハメになる可能性もある。
素敵な異性が住んでいるシェアハウスに入れても、挨拶くらいしかしないと、恋愛らしい恋愛もできずに退去の日を迎えるだろう。
シェアハウス暮らしを実りあるものにしたいなら、物件探しや内見を頑張るだけではいけない。
入居後は声かけや共用部の清掃などを頑張ろう!😃
【注記】
- いい加減な運営者が運営している物件に入居してはいけない。シェアハウス内でトラブルが起こり、相手に相談しても、恐らく「頼りにならない!」と思える対応をされる。相手が管理員の場合も、もちろんそう。
運営者について、もう少し知りたい場合は以下の記事に目を通してほしい。
【別記事】「シェアハウスは管理員の質も重要!頼りない人なら・・・・」
↩︎ - このような物件が本当にある。詳しくは以下の記事でどうぞ。
【別記事】「シェアハウスでリモートワークしたいなら?電源の差込口の数の確認は必須!」 ↩︎