
賃貸シェアハウスも、賃貸マンションやアパートと同じく、家賃や敷金、光熱費などを入居者、もしくは入居希望者に請求する。
あなたがシェアハウス初心者なら、「どのくらい取られるんだろう?」なんて思って不安になっているかもしれない。
そこでこの記事ではシェアハウスの家賃や敷金などの主なお値段をご紹介していくので、ぜひ目を通してほしい。
不安が解消され、ホッと一息つけるはずだ。
※この記事の主な参考文献は国土交通省がまとめた「1-2.シェアハウスの運営事業者に対する運営実態等調査」(調査時期は2017年6月~7月)です。
目次
一ヶ月の家賃は、どのくらい?
設定されている家賃を国土交通省が調べたところ、以下の結果が出た。
1位. 4万円以上、5万円未満 34.1%
2位. 5万円以上、6万円未満 24.4%
3位. 4万円未満 15.4%
3位. 6万円以上、7万円未満 15.4%
※割合の多い順に並べてあります。
2024年現在も状況はほぼ変わっておらず、半数か、それ以上の物件が一ヶ月の家賃を光熱費込で4万~7万円程に設定しているもよう。
7万円以上のお部屋を所有している物件は「高級シェアハウス」が多く、「庶民的な物件」は今なお手頃なお値段で住める。
一ヶ月の共益費・管理費・光熱費は、どのくらい?
シェアハウスの場合、共益費・管理費・光熱費は大抵、一つにされている。
三点まとめて「共益費」と呼ばれていたり、「共益費・管理費は光熱費に含む」とされていたりする。
その三点セットだが、国土交通省が調べたところ、以下の結果が出た。
1位. 1万円以上、2万円未満 57.7%
2位. 5千円以上、1万円未満 26.8%
3位. 5千円未満 6.5%
3位. 不要 6.5%
※割合の多い順に並べてあります。
「2017年はこうだったのか。今は値上がりしてそう」と思ったかもしれないが、実は共益費や光熱費なども、あまり変わっていない。
2024年現在も「共益費や管理費、光熱費を請求する物件が主」で、お値段は一月につき1万円以上、2万円未満ほど。
三点セットの相場は一月の家賃の三分の一から二分の一近く、といったところだ。
ここ最近、ガス代や電気代が高騰しているが、シェアハウスの場合、入居者が支払う三点セットの値段は、ほとんど変わっていないのだ。
これは恐らく入居者の大半が、良くも悪くも「庶民」だからだろう。
運営者の本音は「値上げしたい」だろうけれど、値上げし辛いのだと思われる。
一ヶ月の敷金は、どのくらい?
「そもそも敷金ってなに?なんで支払わなきゃいけないの?」と思っているかもしれないが、敷金は物件を管理する側にとっては結構重要。
というのも敷金とは部屋のクリーニング代や、家賃の滞納が発生したときの穴埋め費にできるお金だからだ。
敷金はクリーニング代や未納家賃補填費の別名だと思っておこう。
ちなみにその敷金だが、国土交通省の調査の結果は以下のとおり。
1位. 3万円以上、5万円未満 31.7%
2位. 不要 17.1%
3位. 2万円以上、3万円未満 16.3%
4位. 1万円以上、2万円未満 10.6%
※割合の多い順に並べてあります。
2024年の場合、「敷金不要!」の物件は少なめ。1万円~5万円の物件が主のようだ。
それに「敷金は不要です!」とうたっているシェアハウスのなかには要注意物件がチラホラ。「退去時にクリーニング費用3万円いただきます」なんて注意書きがあるものや、家賃がお高めの物件が時々、ひそんでいる。
安易に「この物件は敷金なしか。良心的だから、ここにしよう」なんて考えてはいけない。
シェアハウスにも礼金は必要なの?
礼金とは家主にお支払いする「入居を許可してくれたお礼のお金」
大正時代に始まったとされている、このお金1。
幸い今どきのシェアハウスの大半は無料。
「入居者を集めやすいから」「一つの家に複数の人が住んでくれるから、請求する費用を減らせる」など。様々な理由から、多くの運営者が礼金を放棄しているようだ2。
2010年代もそうだったようで、国土交通省の調査では実に9割近く(88.6%)が「礼金不要の物件」と判明している。
「礼金なんて払いたくない!」と思っていた人にとって、この点は誠に嬉しい点だろう。
手元に残るお金を増やしたいなら
先にお伝えしたとおり、シェアハウスとは「一つの家に複数の人が住んでいる物件」
このため複数人から家賃が入ってくるし、光熱費も全入居者が負担してくれる。
だから家賃から敷金まで、運営者は低めに抑えられるようだ。
現在、「お金を節約して、将来、◯◯を買いたい!」とか、「一人暮らしはお金がかかって辛い!」とか考えているのなら、シェアハウスへの入居を真剣に検討してみてほしい。
あなたにも幸運が訪れるよう、お祈りしています😊✨
【注記】
- 参考:高級賃貸.com「敷金・礼金の歴史」
https://www.kokyuchintai.com/column/column/1143.html(令和6年10月16日 閲覧) ↩︎ - このためもあり、あちこちのサイトで「シェアハウスの初期費用の相場は10万円程」と言われている。
私の場合も初期費用は10万円以下だった。(あくまで私にとってはだけど)住心地が良いシェアハウスなのに、格安賃貸マンションの一室と同じくらいの価格で入居できた。もちろん、礼金は請求されなかった。 ↩︎
参考サイト:
国土交通省「1-2.シェアハウスの運営事業者に対する運営実態等調査」
https://www.mlit.go.jp/common/001232766.pdf(令和6年10月16日 閲覧)
シェアハウスひだまり「シェアハウスにも初期費用が必要!相場はいくら必要?」
https://sharehouse-hidamari.com(令和6年10月16日 閲覧)
XROSS HOUSE「シェアハウスにおける敷金・礼金の特徴を解説」
https://x-house.co.jp/column/sharehouse/xross-1759/(令和6年10月16日 閲覧)