
シェアハウス暮らしに悪いイメージを持っている人達もいるし、「赤の他人との共同生活にうんざり。懲りた。もう二度と見ず知らずの人間とは住まない」なんて考えている人もいる。
だからあなたもシェアハウス生活に良い印象を持っていないかもしれないが、今年、2024年からシェアハウス暮らしを始めた私は今も、自分の住まいに大きな不満を感じていない。
シェアハウスに住み始めてから数ヶ月が経ったが、今も、「できれば今後も、この家に住み続けたい」と本当に思っている。
「シェアハウスには、やっぱりメリットが複数ある」とも、今なお思っているし、そのメリットの一つが「他人と直接、関われる。目を合わせて会話できて、誰かの役に立てる」点だと考えている。
目次
他者との関わりを好む人間にとって孤独は辛い
私は長くリモートワーカーをしていた。
その後、フリーのライターになったわけだけれども、リモートワーカーになるまでは大勢の人と同じく、週に何度も職場に足を運んでいた。
私の勤務先はいずれも「意地悪な人が多い」というわけでも、「困惑するくらい既存社員の結束が強く、グループの中に入りづらい」というわけでもなかったが、他者との付き合いに煩わしさや面倒くささを感じるときがあった。
「自分は他者との関わりを好むタイプで、おしゃべりな社交家」と分かっていたけれども、人との触れ合いに苦痛を感じるときが確かにあったから、自宅でお仕事ができる身になれたときは無邪気に喜べた。
自宅でお仕事をしながら、「リモートワーク最高!」と思った瞬間もあった。
───が、リモートワークを楽しめた時期は、あくまで最初の一年くらいで、在宅勤務が長くなった頃には物足りなさを感じるようになっていた。ストレスではなく、物足りなさを感じるようになっていた。
もちろん、職場に顔を出さなったために他人と関わる機会、顔を合わせて笑い合い、助け合う機会が大幅に減ったせいだった。
私のような「他人と関わることが好き!」なタイプにとって、この点はかなり辛かった。
電車に乗る機会だけでなく、友人や同僚と笑い合う機会も、「誰かの役に立てた!」と実感できる瞬間も激減してしばらく経ったとき、私は心身を病んだ。
人と適度に関われる環境に救われた
今年、軽い気持ちでシェアハウスに入居して以来、他人と会話する機会が増えた。他者の存在を感じ取れる瞬間も大幅に増えた。
共有のキッチンや廊下や玄関で顔を合わせたとき、他のシェアメイトと会話をしたり、挨拶を交わしたり。雑談をして笑い合ったり。
また空いた時間に共用部の掃除をして、「今日も頑張った!」と感じたりしているうちに孤独を感じなくなり、心身の不調が露骨に和らいだ。適度な「人との関わり」が、心身を癒やしてくれた。
シェアハウスは否が応でも他人と関わらなければならない。
お仕事帰りに他の入居者と顔を合わせるときもあれば、シェアメイトに共有部で鉢合わせして、挨拶しなければならなくなるときだってある。
だから「シェアハウス住まいは面倒くさいし、辛い!」と考える人もいるようだけれども、私はシェアハウスのこのような点に救われたし、今も有り難いと感じている。
現在、孤独を感じているのなら!
私は勘が鋭いタイプでも、勉強熱心なわけでもない。
ゆえに「心身が病まない程度に人と触れ合える。会話できる。誰かの役に立てる」ことは当たり前のことではないけれども、他者と直接、関わる機会を頻繁に持たないと病む人間もいると、リモートワーカーになって、ようやく気づけた1。
あなたももし、「他者と顔を合わせての会話や人助けが必須。頻繁に他者と向かい合わないと心身を病むタイプ」なら。
おまけに現在リモートワーカーで孤独を感じているのなら、思い切って適度に人と関われるシェアハウスに移ってみてはいかがだろうか。
私が実感したメリットを、あなたも感じ取れるかもしれない。
「やっぱり他者との触れ合いって大事。チャットやSNSを通してではなく、面と向かって会話したり、誰かの役に立てたと実感できたりすることって、自分にとっては、すごく大事!」と思えるかもしれない。
「誰かと顔を合わせながら会話できるし、役にも立てるシェアハウス暮らしをしていて良かった」とも思えるかもしれない。
【注記】
- できればリモートワーカーになる前に気づきたかった。気づいていれば、週に一、二度は職場に顔を出す身分を希望していたはずだし、もし希望がとおっていれば、「職場に時々、顔を出す中途半端なリモートワーカー」になっていれば、多分、病まずにすんだ。 ↩︎