
何も考えず、何もせず、勢いだけでマンションやアパートに入居すると後悔するものだが、この点はシェアハウスも同じ。
シェアハウスも残念ながら、勢い任せに入居すると後悔する。
不快な出来事に遭遇して、すぐに退去するハメになる場合もある1。
入居から一ヶ月や二ヶ月しか経っていないのに退去、なんて目にあいたくないのなら、あなたが学生であれ、社会人であれ、シェアハウスにいざ住むまでに、すべきことを終わらせよう。
この記事では入居前に確認すべきポイントを紹介していく。
目次
学生も社会人も確認すべきポイント12
シェアハウスに住む前に確認すべきポイントは以下のとおり。
- しっかり眠れるか
- 室内も隣近所も静かなのか
- プライベートな空間がある個室か
- ハウスルールが、きちんと機能しているか
- 少人数制か
- 消耗品の支払い・用意は運営者が行うか
- ゴミ・掃除当番を任される頻度が低いか
- 乾燥機や洗濯機は順番待ちをする頻度が低いか
- 音が筒抜けではないか
- 共有物の数が多く、充実しているか
- コミュニケーションが取れない人がいないか
- 自室でお仕事が可能か
以上、12点。
次から順に解説していく。
たくさんあるけれど、最後まで目を通してほしい。
①しっかり眠れるか
眠りたいときに眠れない物件はかなり辛い。
寝不足になった場合、確実にお仕事の質が下がる。勉強もはかどらなくなる。
「電車の中では、ずっと寝てる。何度か乗り過ごしそうになった」なんて、同僚や友人に語るハメになるケースも。
「このシェアハウスでは、ゆっくり眠れそうにない」と思える物件には社会人も学生も、入居してはならない。
②室内も隣近所も静かなのか
家の中も外も騒々しい物件は要注意。
そんな物件に入居したら、十中八九、寝不足になる。
ストレスも溜まるから、社会人にも学生にもオススメできない。
③プライベートな空間がある個室か
複数の人間が一つの部屋を使う「ドミトリー」タイプは勉学を頑張りたい学生や繊細な人、それにゆっくり眠る必要がある勤め人には向かない。
すぐに一人になれる空間が恋しくなるはずだ。
「一人寝は寂しい」とか、「視界に誰かいる環境じゃないと眠れない」とか強く思っている人間ではないのなら、あなたも個室に入ろう。
④ハウスルールが、きちんと機能しているか
シェアハウスには大抵、ルールが設けられている。
「共用部に私物を置かない」「夜中は騒がない」「恋人を連れ込まない」「入居者以外の人間の宿泊禁止」など。
ルールがきちんと機能している物件は入居者が快適に過ごせる環境になっているが、そうでない場合は、まさにカオス。
共有部が散らかり放題だったり、隣の部屋から深夜アダルトな行為に励んでいると思える声が聞こえてきたりする。
ハウスルールが、きちんと機能しているか、内見時などに、しっかりチェックしよう。
なおルールが設けられていない物件は論外。校則が存在しない学校、あるいは法律がない国家みたいなもの。近づいてはならない。
⑤少人数制か
現在のシェアハウスは多種多様。
少人数制の物件もあれば、100人以上が住んでいる大所帯の物件もある。
「一人でも多くの人と交流したい。知り合いたい。人脈を広げたい」とか、「友達を増やしたい。一人は寂しい」とか思っていないのなら、前者に入居しよう。
一人で静かに自室でお仕事したい人や、人付き合いが苦手な男女は、多くの人が住む物件に決めた場合、恐らく入居後間もなく自分の決断を後悔する。
⑥消耗品の支払い・用意は運営者が行うか
トイレットペーパーや部屋用のティッシュ、洗剤やゴミ袋といった消耗品を用意してくれないシェアハウスもある。
このような物件に入居した場合、消耗品は自分で購入しなければならない。
忙しい人やお金を節約したい男女にとって、コレは意外と辛い。
消耗品を頻繁に購入するハメになるからだ。
⑦ゴミ・掃除当番を任される頻度が低いか
あなたが外泊する頻度が高い人間の場合、頻繁に当番を任せられる物件に住んではいけない。
多分、しょっちゅう他のシェアメイトに当番を代わってもらうハメになる。何度も「代わって」と言うと、おおらかな人にも不快に思われてしまうものだ。管理員にも「またか」と思われてしまう。
そもそも何度も当番を任されると、誰だって「面倒くさい」と感じる。
快適なシェアハウス生活を送りたいのなら、ゴミ・掃除当番を任される頻度が低い物件を選ぼう。
⑧乾燥機や洗濯機は順番待ちをする頻度が低いか
シェアハウスに住んでいると、一度は順番待ちをしなければならない。
「洗濯機を使いたいのに、誰かがもう使ってる」とか、「浴室が空いてない!」とか思わされる。
思わされる頻度が高いと、当然、イライラするようになるし、不便を感じ始める。
乾燥機や洗濯機は順番待ちをする頻度が高いのか低いのか。入居前に必ず確かめよう。
入居者と共有物の数、それに内見時に入居者の性格を確認すれば、頻度の高低を予測できるはずだ。
⑨音が筒抜けではないか
音が筒抜けの物件は自分の足音も咀嚼音もオナラもゲップも隣の部屋に筒抜け。電話中の声も筒抜け。何もかも他人に丸聞こえだ。
同僚や、ある企業の担当者に自身の氏名、電話番号、預金口座の情報を電話口で伝えた場合、それらも何もかも周囲にいる人の耳に届いていしまう。
犯罪に手を染められる人間が近くにいた場合は最悪。
あなたの個人情報が、どこかで悪用される可能性がある2。
⑩共有物の数が多く、充実しているか
「衣類乾燥機も食洗機もない。洗濯機はあるけれど一台きりだし、有料。トイレも一基しかない」なんて物件は、あなたが控えめな人であれ入居を後悔する可能性が非常に高い。
「ココの生活に比べたら、まだ貧乏一人暮らしの方がマシ」とすら思わされるかもしれない。
共有物の数が多いか否かも、しっかり入居までにチェックしよう。
⑪コミュニケーションが取れない人がいないか
意思の疎通が難しい人がいた場合、結構面倒。
例えば日本語が分からない外国人がいた場合。
相手の習得している言語を自分が習得していなかった場合、何か伝えるには身振り手振りを使うか、相手と意思疎通ができる人を間に挟むしかない。
忙しい人にとって、これはなかなか面倒くさい。
コミュニケーション不可の人物がハウスルールを守らないタイプだった場合、悲惨。
ちなみに日本語に不自由はないけれども話を聞かない日本人も、かなり手強い。思いやりに欠ける人なので、色々な場面でイライラさせられる。
⑫自室でお仕事が可能か
自分のお部屋の中で仕事をする予定なら、在宅仕事が可能な部屋か否かも入居前にチェックしよう。
ネット環境が用意されていない、相部屋(いわゆるドミトリー)で室内は常にうるさい、コンセントの数が少な過ぎる、といった物件・部屋は要注意。
リモートワーカーも自営業者も自室ではお仕事できないか、できない可能性が非常に高い3。
医療機関の確認が必須な場合も
あなたは現在、病院にお世話になっていないだろうか?
内科とか外科とか、眼科とか。何らかの科のご厄介になっているのなら、シェアハウスの近くに、通いたくなる医療機関があるか否かの確認も必須。
たとえば内科に通っているのに内科を掲げる病院が自宅の近くにないと辛い。住むと、誰だって不便を感じるハメになる。
なお食べ歩きなり、温泉巡りなり、何らかの趣味持ちの人も、「不便」を感じずに済む場所に住もう。
近くに飲食店がほとんどない、スパが一軒もない、なんて物件では不便を感じて、多分、満足できないだろう。
後悔や無駄な出費を省略したいのなら!
あなたが多忙な人なら、「こんなにたくさん確認しないといけないの?忙しいのに・・・・」と、思ったかもしれない。
そう思えても仕方がないけれども、忙しいからと、すべきことをしないまま入居してしまうと、「再び新居探しと引っ越し」という大変な手間が、新天地に引越して間もなく、発生する恐れがある。
新居探しも引っ越しも誰にとっても重労働だし、多額の費用を要求されるときもある。
たとえ今、面倒に思えても、数カ月後の自分にまた同じ真似をさせたくないのなら、それに無駄な出費を一円でも減らしたいのなら、今のうちにできることは全てしてしまおう😊
【注記】
- 例えば「内見」を省略しただけで悲惨な目にあう場合もある。
詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ↓
【別記事】「内見の省略は絶対ダメ!物件見学は必須と思わされる具体例4選」 ↩︎ - 「悪用なんて、まさか」なんて思ってはならない。
私はされた経験がある。当時は音が筒抜けの格安マンションの一室に住んでいた。
あなたも隣の部屋の音が丸聞こえのシェアハウスに入居すると、個人情報を悪用される恐れがある。
一つの物件に長居したいのなら、「入居先は音漏れが酷くないか」と「入居者や近隣住民の質」を、入居前に必ず確かめておこう。 ↩︎ - シェアハウスの中には在宅仕事に向かない物件がある。
この点について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事をどうぞ↓
【別記事】
■「シェアハウスではリモートワークが可能。ただし・・・・」
■「シェアハウスでリモートワークしたいなら?電源の差込口の数の確認は必須!」 ↩︎
参考サイト:
シェアハウスチンタイ「シェアハウスに住む社会人が急増?住むメリット・デメリットを解説」https://sharehousechintai.jp/blog/article/550(令和6年9月26日閲覧)