私は現在、千葉県に住んでいるので千葉に関するニュースが気になる。

そんな私にとって千葉日報は地元の出来事を教えてくれる、有り難い存在。

その千葉日報に最近、『袖ケ浦、白井、匝瑳は「無書店市」 出版文化産業振興財団が公表 千葉県内の自治体3割が1書店以下』と題する記事が掲載された1

記事によると、千葉県には書店ゼロの「無書店の市」が24もあるそうだ2

他の県もそうで、どんどん本屋が消えている

あなたは「書店の衰退は仕方がない。今は若者も年寄りも本を読まない時代だから」なんて思っただろうか?

無論、読書の習慣がないから本屋に行かない人もいれば、本に興味がないために書店を敬遠している人も相当数いるはずだけれども、そのような人ばかりではない。

例えば私。

もう何年も前から「今や書店には3読みたいと思える本が、ほとんどない。新品を買う価値があると思える本には滅多に出会えない。書店に並んでいるは面白くない」と考えているわけで、似たような理由から、書店には立ち寄らなくなっている人が少なくないのではないか、と考えている。

現在は時間を潰す必要があるときくらいしか書店には立ち寄らない私だけれども、本は今も昔も好きだ。

子供の頃から読書好きで、幼稚園の頃から本を手に取っていた。

学生時代も会社勤めをするようになってからも本を読み続けた。今も毎日のように何かを読んでいる。

私は決して読書から遠ざかっているわけでも、読書嫌いでもない。紙の本にも電子書籍にも目を通している。

が、もう何年も最新作をほとんど読んでいないし、最新作や売れる本を主に並べてあるだけの書店には、時間つぶし目的でしか足を運んでいない。理由は先に挙げたとおり、読みたいと思える本が書店にはほぼないからだ。

たまに書店や漫画喫茶などで新刊を手にとってみるとガッカリする。底が浅かったり、視野が狭かったり、「どこかで読んだな」と思える内容だったり、日本語が雑に扱われていたりするからだ。

そんな本は「お金を出してもいい。読みたい」とは思えないし、最後まで読む気にすらなれない。

現代の書店には「これも、せいぜい一度目を通したら十分と思える、使い捨ての商品だな4」と、思えてしまう本も平然と並べてある。

要は今の私にとっては、今の書店に並んでいる本の大半は粗悪品か安っぽい代物だし、ついでに言うと、本を選ぶ従業員も信用していないので、どうしても本屋や出版業界や作家さんに貢献する気になれない。

偉い人に「もっと本を読んで。もっと買って」等と言われても無理。丁重に頼まれても、本屋に並んでいる本は読む気にも買う気にもなれない。

「読みたい」と思えた本は新刊であれ、古本であれ、今も相変わらず、ちゃんと購入しているけれども、買う価値があると思える本には書店でも、Amazonのようなネット書店でも滅多に出会えない5

一方、古い本を扱っているブックオフや個人の古本屋では買う価値を感じられる本が、よく見つかるので、今でも時々、古本屋には通っているし、Amazonで古い本を漁ってもいる。

「国立国会図書館デジタルコレクション」なるサイトも時々、訪れている。古い本を無料で読めるので有り難い6

あなたが「本をもっと読んでほしい。もっと本を買って」とか、「本というものを大事にしてほしい」とか思っているのなら、出版業界で働いている人なら、読み応えのある本を出してほしい。

商品ではなく「作品」を生み出せる一流の作家さんを育ててください。

読み応えのある作品なら、新刊であれ、ちゃんと買います

それに私と同じ意見の人はたくさんいると思います。

出版業界で働いている方、どうぞよろしくお願い致します😊✨

【注記】

  1. 千葉日報「袖ケ浦、白井、匝瑳は「無書店市」 出版文化産業振興財団が公表 千葉県内の自治体3割が1書店以下」
    https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1277421(令和6年9月22日 閲覧) ↩︎
  2. 千葉県の公式ホームページによると、千葉は54市町村 (37市16町1村)ある。
    千葉県「市町村一覧」https://www.pref.chiba.lg.jp(令和6年9月22日 閲覧) ↩︎
  3. あくまで「主に新刊と売れる商品を扱っている現代の書店」には、ね。 ↩︎
  4. そういえば現代のミステリードラマもそう。推理モノが好きなので、よくミステリー番組を観るけれども、2000年以降くらいに発表されたものには、一度観たら十分と思える「使い捨ての商品」しかない。年をとったせいで、そう思えるだけだと嬉しい。

    それにしても今の若者や子供は、やっぱり可哀そうだと思える。気軽に立ち寄れる本屋さんが少なくなっているわけだから。「スマホやパソコンを見ていないときであれ、本に触れられる頻度」が、どんどん低くなっているものなぁ。

    「ネットにも電子書籍にもアクセスできない子達は特に可哀想」とも思える。

    ※現代の若者について自分の考えをまとめた記事はコチラ。興味があれば、どうぞ。
    【別記事】現代の若者に何を思うか?私は「多くのものを要求されていて、かわいそう」 ↩︎
  5. 数少ない「購入している本」のほとんどが辞書や辞典の類という異常事態。 ↩︎
  6. ログインしただけで、実に多くの古い資料・書籍を閲覧できるようになるので、本好きなら、登録をオススメ。登録料は無料。少し手間をかけるだけで色々な物が読めるようになる。https://dl.ndl.go.jp/ ↩︎

参考サイト:

千葉日報『袖ケ浦、白井、匝瑳は「無書店市」 出版文化産業振興財団が公表 千葉県内の自治体3割が1書店以下』
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/1277421(令和6年9月22日 閲覧)

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