本日は物騒な話を・・・・

「殺人」と聞くと、「特殊な行為」とか、「怖い人がする行為」とか考える人達がいる。

彼らにとって殺人とはあくまで「特別な行為」であり、「特別な人達が犯す罪」でしかない。殺人を扱ったニュース、ドラマ、映画が大量に公開されているというのに・・・・

あなたも殺人を「特殊な行為」などと考えていないだろうか?

私は違うと思っている。

目次

「人間による他者の殺害」とは?

殺人は本当は特殊な行為でも、特殊な人達だけが犯す罪でもない。

ごく普通の子供も大人も犯す場合がある、珍しくも何ともない行為でしかない。

あなたもどこにでもいそうな人が殺人犯になった、と言える事件をたくさん知っているのでは?

新聞記事やノンフィクションのドラマ、映画を振り返れば、その手の事件を思い出せるはずだ。

ごく普通の主婦が夫を殺した、ごく普通の子供が些細な動機から同級生を刺した、なんて事件を思い出せるのではないだろうか。

殺人とは特殊な人間だけが犯す行為ではないし、特殊な行いでもない。普段の生活の延長線上にある行いであり、「借金」と同じでもある。

不快な物だと分かりきっているのにしてしまう行為であって、誰もが殺人者になる可能性がある

真面目な常識人も、優しい女性も、ある日、ふいに殺人鬼になるかもしれない。

「夢」と呼べるものを持っておらず、何物も追いかけていない場合、その可能性は高い

ある本を読んだとき、改めて、そう思えてしまった。

『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』

誰もが、ふいに殺人鬼になるかもしれない。

改めて、そう思わせてくれた本が『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』だった。

桶川ストーカー殺人事件を知っている人は多い。私のように、埼玉県に住んでいない人達のなかにも知っている人がいるくらい有名だ。

ひょっとしたら、あなたも知っているかもしれない。

『もう一つの重罪~』では、この事件の主要登場人物の一人である久保田祥史(くぼた よしふみ)氏に焦点を当てている。

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もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記
著者:久保田祥史

彼は被害者を刺し、絶命させた人物で、事件後に逮捕されて懲役18年の刑を宣告された。

そんな彼が獄中でつづった手紙を紹介しながら、事件の真相を紹介する本だった。

「殺人は特殊な行為だし、殺害犯の久保田も、どうせその辺にいそうな人達の一人、というわけではないんでしょ?」と思っているのなら、あなたもこの本を読んでみるといい。

考えが変わるはずだ。

参考文献:

久保田祥史(著)『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』2020年11月11日 第2刷 リミアンドテッド

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