
シェアハウスは今や色々な場所にある。
大都市にも地方都市にもあるし、「こんな所に!?」と思える場所にも建っている。
ただ様々な調査から、シェアハウスに入居している人の大半が「若者」と判明している1。
ではその若者たち、要は35歳未満の男女はシェアハウスについて、どう思っているのか。それにどれくらいの期間、住んでいるのか?
この記事では満足度や入居期間についてご紹介していく。
あなたがシェアハウス暮らしを検討している若者なら、ぜひ目を通してほしい。
※今回、主に参考にしたものは、特定非営利活動法人サンカクシャが2023年1月~2月の間に実施した調査2の結果です。回答者の年齢は30歳未満がおよそ9割で、回答者の大半が男性です。
目次
シェアハウスに入居している期間は?
調査結果によると入居期間は以下のとおり。
1位. 3ヶ月未満 33%
2位. 3ヶ月以上、6ヶ月未満 28.6%
3位. 6ヶ月以上、1年未満 19%
3位. 1年以上、3年未満 19%
※割合が高い順に並べてあります。
つまり若い男女は大抵、1年未満で出ていくし、3年以上、住んでいる人はほぼいない、というわけだ。
私はこれまで、シェアハウスを取り上げている記事、サイトに随分、目を通した。シェアハウス暮らしも、まぁまぁ長い。
そのため「この調査結果は頷ける」と思っているし、シェアメイトはどんどん入ってきて、どんどん出ていくもの、と感じている。
シェアハウスの満足度は?
シェアメイトは入れ替わりが激しい、と分かると、不安になる人もいる。
あなたも今、「入居しても大丈夫かな。私もすぐに退去するハメになりそう」なんて思っていないだろうか?
あなたはひょっとしたらシェアハウスに長居する人たちの一人になるかもしれない。
というのも、シェアメイトの多くはシェアハウス暮らし自体には不満を感じていないからだ。
サンカクシャの調査結果は以下のとおり。
1位. まぁ満足している 57.1%
2位. 非常に満足している 19%
3位. どちらとも言えない 9.5%
3位. 少し不満を感じている 9.5%
※割合が高い順に並べてあります。
アンケートの結果、8割近い人がそこそこ満足しているか、非常に満足していると判明した。
ちなみに私も今のシェアハウスに非常に満足している人間の一人で、それゆえに入居から早数ヶ月が経っている3。
あなたもシェアハウスに入居したら、「シェアハウス暮らしって悪くないかも」と感じ、長期入居者の一人になるかもしれない。
満足している理由と不満を感じている理由は?
ところでシェアハウスに満足している人たちは、どうして「満足!」と感じているのか?
調査によると理由は様々で、「設備が整っている」ために満足している人もいれば、「食事が出るから」満足している男女もいるようだ。「スタッフの対応に満足している」から、「不満はない」と答えた人もいる。
一方、不満に感じている理由は要するに「同じ部屋に住んでいるシェアメイトとの関係に悩んでいるから」とか、「他の入居者の生活スタイルや価値観が気に入らない」とかが、そう。
身近に価値観や生活スタイルが異なる人がいた場合、若者も辛くなるようだ。
ただ身近な人が原因で不満が高まる点は職場や実家と同じでもある。
シェアハウス暮らしに向く人・向かない人
大抵の人は一度は「この人とは合わない」と感じる人に出会ってしまうし、場所は職場だったり、実家だったりする。
あなたも一度は「合わない」と思える人と出会った経験があるのでは?
合わないと思える人と遭遇した経験がない人間は恐らくほとんどいないし、いるとすれば、人の何倍もおおらかな人か鈍感な人くらいだろう。何物も気にしない人も、「合わない!」と思える人間に遭遇せずにすむかもしれない。
ただ普通の人は一度は「この人とは・・・・」と思える人物に遭遇するし、運悪く、シェアハウスで鉢合わせしてしまうときもある。
普通の男女が「合わない」と思える人物はアチコチにいるのだ。
サンカクシャの調査結果からも、それが明らかになっている。
場所がシェアハウスであれ、「合わない」と思える人に出会うときがあるし、近くにそういう人がいると、男性も女性も辛くなる、と調査から判明したわけで。
ただ「合わない」と思える人に歩み寄れる人や親しくなれる人、それに前向きな男女や「他人は他人」と割り切れるクールな人なんかはシェアハウス暮らしに多少の不満を感じても、長居できる。
同時に、価値観や生活スタイルが合わない人物とは親しくなれない人や、神経質な人、「一度、気になると、どんどん気になり始め、問題がなかなか改善されない場合、病む」人なんかは長居が難しい。「病んでしまう前に逃げよう!」となる。
あなたは「なに、この人?!」とか、「あの人、なんか合わない。◯◯なタイプって苦手」とか思える人と仲良くなれるタイプだろうか?
それとも「便利な家電、家具がたくさんあって、家賃の安い家ならOK。他人は気にならない!」なんて言える人だろうか?
もし後者で、「私は長居できそう」と思えるのなら、シェアハウスへの入居を真剣に考えてみてほしい。あなたなら物件の管理員や運営者に「有り難い!」と思われるシェアメイトになれるはずだ。シェアハウスに長居できる人になれるはずだ。
ちなみに格安価格で体験宿泊を提供しているシェアハウスもある。
シェアハウス暮らしに不安を感じている人は、一度、ごく短期間、どこかの物件にお泊りしてみるといい。
自分にはシェアハウス暮らしが可能か、ハッキリするはずだ。
【注記】
- たとえば国土交通省の調査でも、シェアハウスの利用者の大半は35歳未満であると判明している。
国土交通省『シェアハウスに関する市場動向調査結果について』
https://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf(令和6年10月8日 閲覧) ↩︎ - 参考文献:
特定非営利活動法人サンカクシャ「シェアハウスを利用した若者に対するアンケート・インタビュー調査レポート」
https://www.sankakusha.or.jp/sankakusha/wp-content/uploads/2023/04/d7e03553d419af0bf9be5569523e89da-6.pdf(令和6年10月8日 閲覧) ↩︎ - あくまで「令和6年10月8日の時点では」です。 ↩︎
参考文献:
特定非営利活動法人サンカクシャ「シェアハウスを利用した若者に対するアンケート・インタビュー調査レポート」
https://www.sankakusha.or.jp/sankakusha/wp-content/uploads/2023/04/d7e03553d419af0bf9be5569523e89da-6.pdf(令和6年10月8日 閲覧)