
街中のスーパーで買い物をしていると、ふいに誰かに頼み事をしている人を見かけるときがある。
頼み方が上手な人もいれば、「下手だなぁ、頼み方が」と、要領が悪い私ですら思える人もいる。
この「頼み方」だけど、シェアハウスでは結構重要で、下手だと損をするハメになったり、お互い不快な気持ちになったりする。
だから快適なシェアハウス暮らしをしたいのなら、上手な頼み方を覚えておいて損はない。
───とはいえ快適なシェアハウス暮らしをしたいなら、最も重要なものは「頼み方!」というわけではない、と思っている。
シェアハウスに住んでいると、頼み方より、相手と親しくなる方が、何倍も大切だと思えてしまう。
目次
上手なお願いは案外、難しい
まず上手な頼み方をするにはコツを知っておく必要がある。
リラックスして簡潔に要点を伝える、分かりやすい日本語でゆっくり話す、事例を具体的に述べて、持論に説得力を持たせる等。複数のポイントを知っておかないと要領良くお願いできないし、成り行きや感情任せに頼むだけでは反発されてしまう。
それにコミュニケーションが苦手な人や、お願いに不慣れな人は失敗しやすい。
つまり上手にお願いするには知識や経験、お願い慣れや度胸が必要で、このために誰かに、ある事柄をお願いしたとしても、普通の人は多くの場合、すんなり頼み事を聞いてもらえるわけではない。
上手なお願いというものは案外難しく、一流の営業マンでもしくじるときがあるほどなのだ。
「シェアハウス暮らしを少しでも居心地が良いものにしたいのなら、人に上手にお願いしよう」「シェアメイトと安易に衝突してはいけない。手を借りる必要があるときなどは、できるだけ上手に頼もう」といった意見が、ネット上にはチラホラあるけれども、残念ながら上手なお願いなんて、大抵の人は簡単にはできないものなのだ1。
頼み方より親しくなる方が重要なワケ
そもそも上手い頼み方をしても、相手に恨まれるときが少なくない。
上手なお願いした結果、笑顔で「いいよ、ゴミは私が出しておくね」と言われたとしても、腹の中では「面倒くさい、自分でやればいいのに」なんて思われているときだってある。
相手とそれほど親しくない場合、たとえすんなりお願い事を引き受けてもらえたとしても、二人の間にある溝が深まってしまうときすらある。
一方、相手と仲良しであった場合、この心配はほとんどない。
面倒なお願い事であれ、大抵「しょうがないなぁ」ですませてもらえる。
それに「上手い」頼み方も、往々にして不要だ。
「ごめん、その日は一日中、忙しくって。代わりに○○をしておいてくれない?明日、何か奢る」程度で、ほとんどの場合、OKだ。
あなたの場合もそうではないだろうか。
距離を置いている人からは可愛くお願いされたとしても、「面倒くさい」「図々しい」などと思えてしまうときがあるけれども、仲良しの同僚や家族からお願いされた場合は、それが軽いノリで行われたものであっても、あっさり引き受けて、相手を悪く思わないのではないだろうか。
「頼み方は大事」と言う人は多い。
このように考えている人も多いけれども、本当は頼み方より親しくなる方が、ずっと大切なのだ。
考えるべきはシェアメイトと仲良くなる方法
相手と親しくなれば、とても重い頼み事でもなければ、お願いの仕方についてアレコレ考える必要はないし、「頼んだ後、不安に襲われてしまい・・・」なんて状況にも滅多に陥らずにすむ。
シェアハウスに住んでいる場合、他のシェアメイトと親しくなれば、頼み方だの、頼んだ後の振る舞いだのに悩まされずにすむ。何より普段から気軽に笑い合えたり、一緒にお出かけできたりする。相手に気を使う必要もなくなる。
「少しでもシェアハウス暮らしを快適にしたい」と思っているのなら、あなたも頼み方ではなく、同居人と親しくなる方法を考えよう!😀
【注記】
- 少なくとも私にはできない。スーパーや職場で遭遇する人達も大抵はお願いが下手だ。「相手の神経を逆なでする頼み方をしてる」と思わされる人もいる。 ↩︎