
シェアハウス暮らしには良い面もあれば、「辛い!」と思える面もある。
前者にはたとえば、「家賃が安い1、衣類乾燥機など、無料で使える共有設備が充実している、共有部も個室もキレイ、自分以外の人も住んでいるから安全度が高い」などが挙げられる。
一方の後者、辛い面は私の場合、「夜10時過ぎから、翌朝6時頃までは、特に物音に気を使わなければならない」だ。
シェアハウス暮らしを考えている夜型の人は、入居を決める前に、ぜひこの記事を一読してほしい。
目次
深夜から早朝までは音に気を使う理由
シェアハウス暮らしとは、当然ながら一人暮らしではない。
ひとつ屋根の下にアカの他人が住んでいるし、自分と同じく同居人達にも生活リズムがある。朝型だったり、夜型だったりする。
「それは仕方がない」と思うかもしれないが、もし「同居人は皆、自分とは型が異なる人」だった場合、どうなるのか?
たとえば「自分以外は皆、朝型で、誰もが平日は朝早くに起きて出勤し、夕方以降に帰って来る。週末もだいたい、このとおり」の場合、自分が夜型の場合、「夜10時過ぎから翌朝6時頃までは、特に物音に気を使わなければならない」となる。
「そんな物件、滅多にないのでは?」と思っただろうか。
実は私の住んでいるシェアハウスが、まさにそうで、皆、朝型。上記の例のとおりの人達。例外は私だけ。
私はショートスリーパーで、「お仕事や勉強の合間に少し仮眠を取ればOK!」なタイプ。
元気に活動できる時間が長いから、早朝だろうが、深夜だろうが、平然とキーボードを叩いたり、本を読んだり、液タブにペンを走らせたりしたい人間でもある。
それに(他の入居者にとっては)厄介にも、私は真夜中だろうが、日の出前だろうが、外に出て散歩したい派でもあり・・・・ただ、これも当然ながら、シェアメイトはそんな時間帯には熟睡中だ。
───つまり玄関扉に鍵をかけたり、トイレを何度も使ったり、叩く音がうるさいキーボードを高速で叩いたりすれば、他の住人は確実に起きてしまうし、管理員に苦情を持ち込まれる恐れもある。
それを思うと、どうしても夜中から日の出までは物音に敏感になってしまうし、何事も気楽にはできない。
すぐそばで眠っているシェアメイトが、どうしても気になり、「物音に気をつけなければ」と思えてしまう。
夜が明けるまで外出も入浴もできない
私は今のシェアハウスに引っ越してくるまでは一人暮らしをしていた。
マンションかアパートに住んでいた。
それに住んでいる場所が壁の薄いアパートであれ、大昔に建てられた分譲賃貸マンションであれ、私は時間を気にせず外出したり、本を読んだり、勉強したり、記事を書いたりしていた。深夜であれ、明け方であれ、やりたいことをしていたし、運良く苦情は持ち込まれなかった2。
だけど千葉のシェアハウスに住むようになってからは、さすがに22時から翌朝6時頃までは物音に気を使うようになった。なにせ先にお伝えしたとおり、ひとつ屋根の下に自分以外の誰かも住んでいて、皆、日中に活動し、夜は眠る人達だからだ。
すぐそばで他人が寝ていると思うと、他の人達が起きる時間帯になるまで安易な行動はできなくなった。
22時以降であれ、自室でパソコンを使って記事を書く、勉強や読書をする等は、小さな物音しか立てないから支障なくできるのだけれど、外出する、シャワーを浴びる、といった大きな音が伴う活動はできなくなってしまった。
後者をやってしまうと、物音がハウスの内外に反響してしまうだろうから、どうしてもできないでいる。
「気を使いすぎ!」と思うかもしれないが、私はメンタルがかなり弱い上、「このシェアハウスに長く住みたい!」と思ってもいるため、大胆な真似ができない。
「自分にとっては他人事」と、思ったあなたもひょっとしたら・・・・
良いシェアハウスに巡り合うも、「シェアメイトはみんな、自分とは生活リズムが違う」と判明したなら、あなたもやはり私と同じく「(夜中から朝までは)気を使いすぎる人」になるかもしれない。
アクティブ派たちは大規模シェアハウス向き?
あなたが生活リズムを周りの人達に合わせられる人だったり、「苦情が持ち込まれても構わない。自力で解決に持っていく!」と言える人だったりする場合、自分とは型が違う人達に囲まれても問題ないかもしれない。
でも神経過敏の人なら、あるいは「早朝だろうが、深夜だろうが、したいことをしたい。外出したいと思えたら外出したい!」と思えなる人なら、住まいを窮屈に感じるかもしれない。シェアハウス暮らしを「とっても辛い!」と感じるかもしれない。
だから外出が大好きなアクティブな人などは、入居前に物件の担当者に、現在、住んでいる人達の生活リズムを尋ねるか、大規模シェアハウスへの入居を考えると良い。
大規模シェアハウス、例えば十人も二十人もの男女が肩を寄せ合って住んでいる物件なら、朝型人間もいれば、夜型の男女もいるから、何時であれ、自分の生み出す物音の大きさを、あまり気にしなくてすむはずだ。
深夜だろうが、明け方だろうが、大きな物音であれ、大めに見てもらえる可能性が高い3。
ただ大規模シェアハウスにせよ、少人数制のシェアハウスにせよ、「相性」がある。自分に合う物件もあれば、生理的に受け付けない物件もある。この点は相手が人間のときと同じだ。
もし可能なら、入居を決める前に体験宿泊してみると良い。
格安で一日、お泊りさせてくれるシェアハウスがチラホラあるので利用してみよう。
「ここなら!」と思える物件が見つかるはずだ。
~補足~
シェアハウス暮らしにはメリットもあれば、デメリットもある。
私の場合、「自由に活動できない時間帯がある」が、そうで、理由は先にお伝えしたとおり。
ただデメリットよりメリットの方がはるかに大きいので、今も千葉のシェアハウスに住んでいるし、まだ当分の間、住み続けたいと思っている。
あなたも「ここなら!」と思えるシェアハウスに入居しても、辛くなるときがあるかもしれない。
そんなときは物件の管理員に相談するとか、生活リズムの見直しを検討するとか、今住んでいる物件の魅力を振り返ってみるとかしてほしい。
どんなシェアハウスにも必ず欠点がある。この点も人間と同じで、永遠に満足感が続く完璧な物件などない。
ただ、その欠点があまり気にならないものだったり、改善が可能なものであったりする場合、退去は実にもったいない。
たとえ入居した物件の回転率が高くても、あなたは退去をするか否か、引っ越して新生活を始めるか否かについては慎重に考えてほしい。
「他の物件に移るも、前の生活の方がマシだった、と思うハメになる」は引っ越した人あるあるだが、あなたは彼らの一人になってはいけない。
大胆な行動は慎重に行おう。
【注記】
- シェアハウスの家賃には光熱費が含まれているケースが多い。それでも一人暮らしをしているときよりも、シェアハウス暮らしの方が家の維持にかかる費用が安い場合がある。私の場合がそうで、一人暮らし時代は格安賃貸マンションか、ぼろアパートに住んでいたのだが、自宅の維持費は今住んでいる千葉県のシェアハウスの方が安い。電気代とガス代が跳ね上がる冬場は断然、後者の方がお安い。
「シェアハウスも、さすがに家賃が激安のマンションやアパートの維持費には敵わないでしょ?」と思ったかもしれないが、私の場合は本当に違った。私が選んだ格安賃貸物件は追加の費用が発生するトラブルが続発したからだ。トイレの詰まり、水道管の凍結、天井からの雨漏りなど・・・・ ↩︎ - 今思うと、当時の私は相当、うるさかったはず。恐らく、私の部屋の周辺に住んでいる人達がおおらかで我慢強かったから、問題にならなかっただけだろう。今、マンションやアパートに住んでいる人は、自分の立てる物音に気を付けておこう! ↩︎
- ただし他人が立てる物音に悩まされる可能性もある。「色々な型の人間が住んでいる物件」とは、「自分が眠っている時間帯に、起きて活動している人がいる物件」でもある。近くの部屋の人が立てた物音のせいで、頻繁に、夢の世界から現実の世界に戻されるかもしれない。 ↩︎