
「シェアハウスは大半の物件が関東圏にあって、地方にはほとんどない」とか、「シェアハウスは新しくてキレイな建物が多い♡」とか思っていないだろうか?
果たして本当にそうなのだろうか?
この記事では国土交通省が2015年(平成27年)に調査した結果などを参考に、実態をお伝えしていくので、あなたもシェアハウス暮らしを考えているのなら、ぜひ目を通してほしい1。
目次
シェアハウスが多い地域は?
大半の物件は本当に関東エリアにあるのだろうか?
調査によれば、結果は以下のとおり。
1位. 東京都
2位. 埼玉県・千葉県・神奈川県
3位. 近畿
4位. 中部
※シェアハウスの数が多い順に並べてあります。
2015年の時点では「上記の地域に大半のシェアハウスが建っており、九州や北陸にはわずかしかなく、東北や中国、四国や沖縄にはゼロ」という結果に。
なので「この時点ではシェアハウスの大半は関東圏にあるに近い」と言えるが、現在は2024年。
今では東北や四国にもシェアハウスが誕生しているし、沖縄には既に10件近いシェアハウスが建っている。
もはや「シェアハウスの大半が関東圏にあるようなもの」とは言えない。
「私の住んでる地域にはシェアハウスなんてないかも」と思えても、念の為、グーグル検索してみよう。
Googleマップで探す手もアリ。
目当てのものが見つかるかもしれない。
築年数は、どのくらい?
シェアハウスは新しい建物が多いのか?
調査によれば、実態は以下のとおり。
1位. 30~35年未満 26.8%
2位. 20~30年未満 22.5%
3位. 35年以上 21.1%
4位. 5年未満 15.5%
※数値が高い順に並べてあります。
シェアハウスは実は古い建物が多い。
外観を作り直している物件も多々あるから、「築浅ではない物件=キレイじゃない」わけではない───のだが、多くの物件は建ってから20年以上、経過しているようだ。
なお調査から既に7年が経っている。物件の数が変わっているように、築年数のランキングも変わっている可能性がある。
それに地域によって偏りがあるはずだ。
20~30年未満の物件が最も多い県もあれば、5年未満のシェアハウスがぶっちぎりの県もあるかもしれない。
「できれば新築に近いキレイな物件に住みたい。見た目がボロボロの古民家はイヤ!」と考えているのなら、築年数も、しっかりチェックしておこう。
物件のホームページに書かれていない場合、その物件の担当者に聞くと良い。きちんと教えてくれるはずだ。
ちなみにシェアハウスの中には「見た目は古民家、中身は最近リノベーションしたので新築も同然。家具も大半が新品!」なものもある。
「築年数が20年以上で外観がイマイチ」なんて物件があっても、簡単に切り捨ててはいけない。室内はどうなのか、きちんと確認してから判断しよう。
偏見や思い込みで判断してはいけない
自分のイメージと現実は異なる場合がある。
だから重要な決断をせまられたときは、後悔したくないのなら、事前に調査と確認が必要なのだが、省略してしまう男女は少なくない。それに省略してしまったがゆえに、深く後悔するハメになる男女も昔から少なくない。
希望通りのシェアハウスに住みたい場合もそうで、やはり住む前に調査と内見をきっちりすべきだし、結局どちらもせずにすませてしまう男女がいるものだ。
その結果、入居早々、消費生活センター2などに不満をぶちまける人たちもいる。
「私は後悔したくない!」と思っているのなら、入居前に入念な下調べと内見を、必ず行おう。
疑問点や不明点、希望を目当ての物件の担当者に伝えたり、建物を自分の目で見たりしよう。
あなたも良い物件に住めますように😊✨
【注記】
- 国土交通省の調査結果は小冊子『シェアハウスに関する市場動向調査結果について』にまとめられている。
なお小冊子は国土交通省の公式サイトから無料でダウンロードできる。
シェアハウスについて知りたい人は目を通しておこう。
ただし調査結果はあくまで全体の一部を抽出したものであり、十年近く前の情報でもあるから鵜呑みにしてはいけない。
※ダウンロードは以下から可能です。
https://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf ↩︎ - 全国の消費者の相談を受け付けている窓口。職員は消費者の保護に努めたり、問題の解決策を提示したりする。活動内容を詳しく知りたい方は、国民生活センターのホームページを訪ねてみよう。
https://www.kokusen.go.jp/map/ ↩︎
参考サイト:
国土交通省『シェアハウスに関する市場動向調査結果について』
https://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf