
「最近の若者は!」と考え、若い男女を批判する人が昔からいる。
少なくとも私が若い頃からいる。
「インテリ」と呼ばれそうな知人の中にもいて、「最近の・・・・」という言葉を聞かされたとき、20代だった私は少し驚いた。
ひょっとしたらあなたも似たような体験をしているかもしれない。
もしかしたら大勢の人達のように、「最近の若者はダメ」と考えているのかもしれない。
私の場合、そうは思っていない。
目次
現代の若者は「かわいそうに」と思えてしまう
あなたが若者なら、「最近の若い人達はかわいそう」なんて言われたら、ムカッとするかもしれない。
でも私は本当に、そう思っているし、あなたを挑発しているわけでもない。
現代の若者は親族やアカの他人から要求されるものが、とても多いから、どうしても哀れに思えてしまうだけだ。
例えば実家や学生寮、シェアハウスやマンションなどで、しつこく「きちんと片付けしろ」とか、「台所を汚したら、その都度、キレイにしろ」とか言われている。
私の場合、10代や20代の頃は周囲の人に、文句や小言、要求の類をあまり口にされていなかったので、しつこくアレコレ言われている若い人達を見ると、「さぞ辛いだろうな」と思えてしまう。
「当時は若かった。たくさんの人に迷惑をかけたし、世間知らずな振る舞いもヤンチャも、相当、大目に見てもらっていた」と、10年経っても、20年経っても言えそうにない、現代の10代、20代の男女を見ていると、気の毒に感じ、「かわいそうに」とも思えてしまう。
大人ではない男女は感謝されない
若い男女に「最近の若いヤツときたら」とか、「これだからユトリは」とか言っている男女は多い。今はどこにでもいる。
彼らのなかには若者を真剣に思って言っている人もいるのだろうが、そんな彼らも、私には「若者には感謝されないのだろうな。10年後や20年後、『ありがとうございました』と、心から言ってもらえる人はいそうにない」と思える。
というのも私は、若者時代に遭遇した口うるさいキャラに全く感謝していないし、10代や20代の頃、私の周りに何人もいた、「我が道を行く若者だった当時の私の未熟な行いの大半を大目に見てくれて、ミスや至らない部分を、さりげなく埋めてくれていた年上の人達」には、とても感謝しているからだ1。
私は後者の顔を今でも覚えている。彼らは恩着せがましいと思える発言も、「あんたの代わりに、おれがここを片付けた」といった主張もせずに、黙々と私の至らなさを埋めてくれていた。
彼ら「大人2」たちには今でも本当に感謝しているし、早い段階で大勢の大人に出会えた自分は運が良かったとも思っている。
そういえば私の近くに、たった一人だけいた、口うるさい女性。親族のなかにいた彼女に対しては、今もちっとも感謝していないし、相手を「いつまでも未熟で、自分を棚に上げる行為が得意な傲慢女」と結論している。
自分は若い頃、散らかし放題のゴミ屋敷に住みながらバブル時代を謳歌し、周囲の者に振る舞いをとがめられても嫌われても反省せずに異性と遊び呆けていたが、自身の姪っ子たちには彼らが子どもの頃から「清潔感」や「コマメな片付け」、「目上の者には逆らわない従順さ」を要求し、今も昔も自分を「謙虚で賢くて魅力的な女性」と考えているからだ。
今の10代や20代の男女に言いたいこと
現代は我が身のために若者に自己犠牲を強いる人や、アホみたいな批判をして若い男女を戸惑わせている人が非常に多い。その場の雰囲気や相手の気持ちを考慮した発言を、しつこく要求する40歳以上の人もいる3。
そんな時代だけれども、私は若い人には「外野に何を言われても気にせず、我が道を歩んでほしい」と言いたい。
外野はアカの他人の場合、あなたが自分のせいで大損しても、我が道を行く人生を諦めさせたせいで落ちぶれても、責任は取らない。間違いなく逃げる。
親族も恐らく逃げるだろう。今時の父親と母親に責任感や甲斐性を求めてはいけない。求めると失望する可能性が高い。
と、考えているので、私は今の10代や20代の人には「後ろを振り返らず、脇目も振らず、『今時の若いモンは』等と言われても、親族に身勝手な要求をされても気にせずスルーして、自分の進みたい道を進んでほしい」と言いたいし、応援したい。
頑張って!😀
【注記】
- 特に感謝している人については、こちらの記事にまとめてあるので、どうぞ。
相手は、傲慢で鈍感な人間には「無責任」と言われそうな、「適度に同居人を放置してくれる頼もしい人」だった。
【別記事】良い同居人に巡り会えたなら?私の最良の同居人は・・・・ ↩︎ - 「大人」なるものを知りたい人や興味がある方はコチラの記事もどうぞ↓
【別記事】大人になって損はナシ!シェアハウスで求められている人材も結局は「大人」 ↩︎ - 要は「俺(もしくは私)の気持ちをもっと考えろ。俺をイライラさせるな、この俺を!」と言いたいのだろうな、と思っている。彼らは必ずのように「視野が狭い」 ↩︎